永代経

永代経法要

永代経とは、“永代読経”の略語で「末永く(永代に)お経が読まれる」ということを表したお言葉です。そこから転じて「仏教やお寺が永代に渡って受け継がれてゆくように」という願いが込められた意味もあります。お寺の護持がなされ、そこで子や孫が代々にわたってみ教えを聞き喜ぶことを願うのが永代経のお心です。

その永代経の願いと志を持って、お寺に仏具などの寄進や懇志を申し出ることを「永代経懇志」といい、その報恩の行為を受けて、お寺が開く法要を「永代経法要」といいます。

永代経懇志は、葬儀や中陰法要、年忌法要などを機縁に納める慣わしがあります。「永代に渡ってみ教えが伝わってゆくように」という故人の遺志を受けた施主が故人に代わってお寺へ寄進や懇志を納めさせていただきます。先立たれた方々が親しまれた阿弥陀仏の本願他力のみ教えを私たちもまた聴聞して、共にお浄土参りを定めていただいた仏さまへの“仏恩報謝”のお心を大切に永代経法要をお勤めさせていただきます。