報恩講

報恩講法要

 宗祖である親鸞聖人は弘長2年11月28日(新暦1263年1月16日)にご往生の素懐を遂げられました。報恩講法要は、親鸞聖人のご命日にあたって浄土真宗の教えを開いてくださった宗祖のご生涯とご苦労を偲んで営まれる、一年でもっとも大切な法要です。親鸞聖人の曾孫にあたる本願寺3代覚如上人は宗祖の33回忌にあたって謝意の表明として『報恩講私記』を著し、そのお書物の題名が報恩講という法要の名称の由来になっています。

親鸞聖人 御影像

親鸞聖人のご祥月のご命日(新暦 1月16日)にあたって勤修される報恩講を御正忌報恩講といい、ご本山の京都堀川の西本願寺では毎年1月9日から1月16日までの七昼夜にわたって報恩講法要が勤修されています。門末の一般寺院や門信徒宅において報恩講を勤修する際は、ご本山に先立って法要を営むことが習慣化している地域もあり、お引き上げ報恩講、お取越し報恩講とも呼び親しまれています。

報恩講がお勤まりになる期間には本堂の内陣に親鸞聖人のご生涯が描かれた御絵伝を奉懸して、宗祖のご遺徳に対する報恩謝徳の営みとして法要が勤修されます。報恩講にお参りをして、親鸞聖人がお示しくださった阿弥陀仏のご本願のお心を聞かせていただき、南無阿弥陀仏とお念仏を申す人生を聞きひらくことが、何よりの宗祖に対する報恩の営みとなります。

西光寺では、毎年11月10、11日にお取越報恩講、1月15、16日に当山での御正忌報恩講をお勤めしています。どなたでもお参りいただけます。お誘い合わせの上、御参詣ください。